2023.03.02 - Thu
【最近の治療業界のトレンド!】オステオパシーって何?パート1
※写真はオステオパシーの父:A .T スティル
どーも。
整体院PRANA院長
森部瑛二です。
今日のテーマ
「オステオパシーって何?」です。
少しずつではありますが、徐々に広がりつつある「オステオパシー」という言葉。
元々はアメリカのアンドリュー・テーラー・スティル博士により開発された徒手医学です。
オステオパシーの由来は、
オステオ(Osteo):骨
パシー(Pahty):病気、治癒
この2つを合わせた造語が「オステオパシー」です。
オステオパシーって何?
オステオパシーとは、自然治癒力を十分に活かして、身体が本来持っている機能性を取り戻し、健康に導く「医学」です。
オステオパシーはアメリカでは年間5千万人もの人々がその恩恵を受けている立派な医学ですが、日本ではあまり知られていません。
日本でも多少馴染みのある「カイロプラクティック」同様に、自然治癒力を活かすことや手技治療がメインであることなど、大変よく似ていますが、哲学やアプローチの仕方が異なります。
治療哲学が素晴らしい!
オステオパシー哲学は、身体の異常は構造は体液循環に悪影響を及ぼすと考えています。
特に背骨に問題があると、正常な神経伝達や内分泌、体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)の循環が阻害されます。
これは筋肉や骨だけではなく、身体の循環や免疫力の低下、内臓機能の低下という形で、身体の全機関に深刻な影響を与えます。
これらの構造的問題ではなく、
スティル博士は人間は、
・身体(Body)
・精神(Mind)
・魂(Spirit)
この3つの三位一体の存在であり、オステオパシーは人間全体を1つとして考え、治療します。
治るために4つ原則
- 身体はユニットである
- 構造と機能はお互い相互に関係する
- 身体は自己調整するメカニズムを備えている
- オステオパシーの合理的な治療には以上3つの原則について行われる
現在はこの4つの原則が主流である。
自然治癒力を追求している!
・身体は、自らを制御し、自らを修復するように固有の能力を持ち合わせている(自然治癒力)
・正常なる適応性が混乱する時、もしくは、環境の変化がセルフメンテナンスする能力に打ち勝つ時には、病気が続いて起こる。
・身体の液体の動きが健康の維持に不可欠である。
・神経は、身体の液体をコントロールすることについて重要な役割を果たす。
・体性コンポーネントは病気とその微候だけでなく、病的状態へのメンテナンスに貢献している。
具体的なアプローチ内容
オステオパシーでの治療の対象となる機関・構造は以下の内容になります。
・全ての筋肉、骨格の調整
・内臓臓器及び内臓の支持組織(靭帯、間膜など)の調整
・頭蓋骨の調整と脳脊髄液の循環の改善
・リンパマッサージによるリンパの流れの調整
・筋肉や関節に多数存在する固有受容器に対するアプローチ
これらを手技療法によって矯正し、正常に戻すことで、体内に本来備わっている防御力を回復させ、自然治癒力を存分に働かせることができるようになるのです。