2024.08.12 - Mon
【症状改善報告と解説!】キックボクシングで首を痛めた男性!
福岡県春日市にある
自律神経・妊活専門整体院PRANA
元理学療法士
院長:森部 瑛二です。
今日は、
「症状改善報告」と
その「考察」です!
診断名:なし
症状:
キックボクシングで首を痛めた。
<一般情報>
年齢:30代
趣味:ゴルフ、キックボクシング
症状:首を前後動かすと痛みあり
パソコン作業で、
・顔を下に下げて
⇩
・顔を上に見上げると、
⇩
首の後ろに痛みが出る
(深部が痛い)とのこと。
受傷起点:2週間前にキックボクシングにてクリンチをした際に、首をひねって音が鳴ってから、首の後ろが痛くなった。
それ以降から、
・痛み
・首の可動性低下
この2つが出現したとのこと。
⇧クリンチです。
相手と抱き合う(ホールド)
防御方法の一つ。
軽く見た感じだと、
「交通事故の鞭打ち状態」に
なっている感じでした。
施術による改善点
本日は初回の施術でした。
首の動きの検査をすると、
・前後
・左右
・回旋
この3つの動きの検査時に、
純粋な首の動きだけではなく、
・首を前後に曲げる時
⇨回旋要素が入る
・回旋動作の時に、
⇨首を倒す動きが入る
本人の意識とは裏腹に、「無意識的」に違う動きが入ってしまう状態でした。
ちなみに、
痛みは「頸椎〜上部胸椎」の
範囲で出現。
約90分の施術の後は、
・首の痛みが9割改善
・首の動きもスムーズと、
「痛み」
「動き」
両者とも十分に
改善されていました。
あとは、
「睡眠」を挟み、身体の自然治癒力によってどう変化するか?
経過観察をしながら、施術を進める必要がありそうです。
具体的なアプローチ紹介!
今回のケースは、
「外からの衝撃:力」によって、
⇩
「首と連携する組織」が引き伸ばされたことによって、
頚部・胸部・腰部に緊張と歪みが見られていました。
主なアプローチとしては、
・脊柱の歪み(頸・胸・腰椎)
・頭蓋骨の歪み
・心臓の緊張
・肩甲骨周囲筋の緊張
・硬膜の緊張
・前縦靱帯の緊張
・横隔膜の緊張
・腸腰筋の緊張
・仙腸関節の歪み
・硬膜の緊張
・胸・上肢の筋膜ラインなど、
これらの調整によって、
症状の改善が見られています。
施術を行なってみた感じだと、
常日頃から、
・頭蓋の歪み
・硬膜の緊張
・胸部〜上肢の筋膜ラインの歪み
・脊柱のトラブルなどの、
日常的にある、
・歪み
・捩れ
・組織の硬さが、
潜在的にある状態で、
今回のキックボクシングと言うイベントにより、「外力」によって身体に負担が加わり緊張・捩れが強くなった。
そんな流れだと思います。
特に今回は、
クリンチ時の相手との接触によって、「頚部に外力」が加わり、
①頭・頚部の歪みから
⇨骨盤・硬膜の歪み
②頚・胸・腰部の前縦靱帯の緊張
③胸椎1〜3番間の
放射状肋骨頭靱帯の緊張
④腸腰筋〜横隔膜連結により、
⇨下部胸椎の緊張
これらの組織に
強くストレスが加わったことで、
普段緩んでいる組織が、
過度に反応する状態になり、
反応すべきでないタイミングで、
筋・靱帯が反応してしまい、
・首の動きの制限
・頚部の後ろの痛み
この2つが出た!
そんな発生機序ではないか?と感じています。
施術をしてみての感想!
実際に施術をしてみて、
キックボクシングによる
「外傷」とは別に、
日頃からの身体の歪みが
根本原因としてありました。
身体のベースが
歪んでいる状態で、
急な力が加わったために
「症状」が出現した。
身体本来の、
「柔らかさ」
「しなやかさ」
「可動性」が、
保たれて入れば、
もっと症状が軽くなっていたのでは?と感じる症例でした!
「日々のケア」
「コンディショニング」
やっぱり大切ですね♪
世界に一つだけしかない身体を大切に扱ってあげてくださいね!