2023.07.03 - Mon
【肩だけ治療してはダメ!】五十肩の原因は全身の歪みです!
自律神経専門整体院PRANA
院長:森部瑛二です。
今日のテーマは
「五十肩の原因は全身の歪み」です。
五十肩、四十肩に悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。
正式な名前は「肩関節周囲炎」という疾患群のことを言い、
40〜50代に発症する事が多いため、この名称が付けられています。
この肩関節周囲炎は、
特に目立った受傷起点がなく、普通に日常生活していて、ある日突然に痛くなったと言われる方も多いです。
ある日突然なんで肩が痛くなるの?と疑問に思う方も多いと思いますが、
これは小さな身体の捻れや歪みが何十年にも渡り、肩にストレスを加わり続けたことで、症状が出現したのです。
肩が痛むことで日常生活に大きな支障が出てしまい、何かと不便さを感じることが多く、
- 服や下着が着けにくい
- 洗濯物が干しにくい
- 髪が洗えない
- 家事全般が不便
痛みも強くて、
- 動かすと痛い
- 寝返りで痛む
- 夜痛くて起きる
- ふいに痛くなるなど、
肩関節周囲炎の症状は生活全般に支障をきたすので非常に厄介です。
今回は五十肩、四十肩(総称:肩関節周囲炎)について書いていきたいと思います。
五十肩の原因はあまり分かっていないことが多い。
五十肩の原因はあまりよく分かっていないと言われています。
40〜50代の人に多く
好発することから、
- 普段からの姿勢
- 身体の使い方の癖
- 長時間のパソコン作業
- 調理など腕を使う仕事など
仕事の内容や、生活習慣が関係しているのではないか?といわれています。
五十肩、四十肩の特徴には、
- 肩周囲の筋肉
- 肩関節など、
肩を構成する組織に、長い時間をかけて小さなストレスが加わり続けた結果、
「炎症」が出現してしまうのではないか?と考えています。
身体を固めてしまう原因があると発症しやすい。
当院が考える主な要因として、
- 長期間のストレス
- 過酷な職場環境が
身体的、精神的に負担になり自律神経が乱れることも大きな影響になっています。
五十肩や四十肩で整体院PRANAをご利用された方も、
- 職場でのストレス
- 1日中休息がない
- 寝る時間が少ないなど、
精神的・肉体的に長期間のストレスによって、
交感神経・副交感神経のバランスが崩れている人ばかりです。
この自律神経は、
- 筋肉
- 内臓
- 睡眠
- 感情のコントロール
- 睡眠の質など、
私たちの身体機能の大半をこの自律神経によって、円滑にコントロールされていますが、
この自律神経が崩れると、
- 筋肉が硬くなる
- 内臓の機能が低下する
- イライラする
- 脳が正常に働かないなど、
「身体を硬くする大きな要因」になっています。
これに加えて、
- 重心の位置に偏りがある
- 姿勢が悪いなど、
物理的に身体のバランスを崩してしまうことで、
肩にストレスがかかってしまい
- 肩の可動域が狭くなる
- 肩に痛みが出る
結果として:炎症が起こる
このような流れで、肩関節周囲炎になると考えています。
ここで一度体感してみてください!
- 座った状態
- 立った状態
どちらでも良いので、重心を左右の片方どちらかに寄せた状態で、
両肩をバンザイ
してみてください。
重心が偏っている方の肩が、
- 上がりにくかったり
- 違和感があったり
するかと思います。
これが五十肩のメカニズムです。
この例は極端ですが、これよりも小さなレベルのものが日常生活の中で出現してしまい、
無意識的に身体に負担が加わり、肩の炎症を引き起こしてしまいます。
指や手首、肘などのズレや歪みが首・肩に影響する!
これは人間の運動発達の話しになりますが、
赤ちゃんの発達では、
身体の中心部に近い所から末梢に向けて動くように、
運動が行われますが、
大人になる過程で体幹がしっかり安定してくると、
中心部からの動きだったものが、
指を中心とする末梢の部分の動きが始まるようになります。
ここで皆様、今の自分の指を見てみてください。
5本の指、全部綺麗に真っ直ぐ向いていますか?
ちょっと曲がっていたり、
ちょっと捻れていたり、
していませんか?
これが歪みや捻れの
「種」なんです。
このような小さな歪みや捻れが、折り重なることで肘や肩などの中心部に影響し、
- 痛み
- 痺れ
- 違和感などの
原因になってしまいます。
こんな僅かな捻れや歪みも、沢山集まれば大きな力になります。
一般的な五十肩、四十肩で行われるアプローチでは、
- 肩甲骨剥がし
- 肩甲骨を揉み揉み
- 肩を揉み揉みなど、
中心部ばかりをアプローチされますが、実は肘、手首、指の歪みを取ることも凄く重要になります。
痛みが強い時は肩は無理に動かしたらダメ!
腰痛やギックリ腰に関しては、
「全く動かさない」ことは良くないと言われています。
肩に関しては
痛みや炎症が強い場合は、
積極的に動かすと炎症が悪化するケースが多くあります。
これまで病院やクリニックで、
- 骨頭骨折
- 肩関節周囲炎
- 腱板損傷/断裂
- 人工骨頭術後など、
肩に関する症状を
たくさん見てきましたが、
どれも共通して言えることは、
- 痛み
- 炎症が強い時期は
無理して動かすと、
- 痛み
- 炎症が悪化することが多く、
施術を行った時は良いが、
- 夜間に痛みが出る
- 翌日硬くなる
- 翌日に痛みが強くなる
などで、組織が硬くなったり、炎症が長引くことで、
肩の周囲の組織の回復を遅くさせたり、悪化させているケースが多くありました。
肩は他の部位と比較しても、
すごくデリケートな部分です。
早く治したい気持ちで、
我慢して動かしたい
気持ちはわかりますが、
肩に関しては痛みが出ることは良くありません。
このあたりの、
- どの程度まで組織を動かすのか?
- どの程度まで刺激を入れるのか?
は、施術者の技量と知識量、経験によって様々ですが、
ご自身の考えで動かしてしまうのは、懸命な判断ではありません。
施術を受けていないときも、身体に良いことをしたい!と思うのであれば、
- 痛みの無い範囲
- 違和感が無い範囲で、
丁寧に動かすか、
担当セラピストの指示を仰ぐようにしてください。
以外と散歩などの下半身・骨盤周りの運動が効果があることも。
五十肩、四十肩(肩関節周囲炎)の原因には、
- 背中の筋の慢性硬化
- 猫背などの不良姿勢が、
深く影響していることもあります。
これは、
- 脊柱の歪み
- 精神的なストレスなど、
姿勢を悪くしたり、背中を硬くしてしまう理由は様々ですが、
こんな時は意外にも「散歩」や「骨盤周りの運動」が効果的なケースもあります。
あまりイメージが
つかないかと思いますが、
背中の筋肉は、
- 背骨
- 骨盤
- 仙骨
- 肩甲骨
- 後頭骨など、
広範囲に渡って付着しています。
また、背中の筋肉は股関節を後ろに動かす運動や、腕を後ろに動かす運動に連動して緩みやすくなるため、
散歩は両手足を無理のない範囲で後ろへ動かす運動です。
また、散歩は全身運動なので、
1回の運動で使う
筋肉の数が多く、
- 筋肉が柔らかくなる
- 血液、体液循環量が増え
結果として:背中を始めとする肩・股関節周りの筋肉も副次的効果として、良い場合もあります。
肩にお悩みの方は、一度散歩してみて調子が良いと感じたら、続けてみても良いかもしれません。
当院で行う肩に対するアプローチ!
五十肩の人の身体の特徴は、
- 身体の緊張が非常に硬い
身体を緩める感覚を忘れてしまっています。
まず施術として、身体の緊張を和らげることが第一優先です。
これは身体の緊張が
高いままだと、
- 肩甲骨の動きが出ない
- 関節の動きが出ないため、
肩、腕がスムーズに動きません。
自律神経を中心とする、
- 頭蓋骨の調整
- 脊柱の調整
- 骨盤の調整を行い、
しなやかな動きが出る柔らかい身体のベースを作ります。
肩甲骨は身体の中で
一番自由に動く関節で、
- 腰
- 肩甲骨
- 腕
- 仙骨
- 骨盤
- 背骨に
付着する筋肉が多く、
痛みや関節可動域を改善するためには、腰や肩甲骨、背骨の柔軟性が凄く大切になります。
五十肩の施術では、
①肩の痛みが軽減
②肩の可動域が改善される
この流れで改善しますが、肩の可動域が十分に回復するまでには時間がかかります。
しっかりと経過を辿り、施術を続けることで改善するのも五十肩の特徴です。
施術回数と治療期間について!
五十肩になっている人で、
よく、1年位放置したら勝手に腕が挙がるようになったという声を聞きます。
ですがこのような人に、
「肩を挙げて下さい」と、
挙げてもらうと肘や手首が曲がったままで、右と左の左右差が凄い人がほとんどです。
これはただ痛みの原因である「炎症」が落ち着いただけで、
決して、
治っているわけではありません。
五十肩の施術期間は
間隔を開けながら、
- 週に1回を基本に
痛みが軽減してきたら、
- 1ヶ月に1〜2回で、
痛みと可動域の改善に向けて施術を行なっていきます。
症状の改善の目安としては、
- 半年〜1年前後です。
五十肩の症状は比較的長く症状が残ってしまう病態でありますが、
しっかりと丁寧に施術を行うことで、十分な改善が見込めます。
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・病気の症状
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色んなコラムを書いていますので、気になる方はご拝読ください。